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僕たち犬は、飼い主を選ぶことができないんだ。

僕たちはぬいぐるみでもおもちゃでも飾りでもないんだよ。一生の間、毎日、快適な環境と、たくさんの世話と愛情を必要とする家族だってことを忘れないでね。

今日もどこかで僕たちの仲間は生まれているよね。でも悲しいことに今日もどこかで僕たちの仲間が、行き場を失って命を絶たれているんだよ。どうか僕たちを迎える前に、ゆっくり時間をかけて色んな事を検討してください、僕たちの事について勉強してください。

慌てて飼わなきゃいけない理由なんてないでしょう?慌てて飼って「こんなはずじゃなかった....」なんて言われるなら、僕たちにとっては迷惑だよ。
□ 僕たち犬を飼う準備は出来ていますか?

□ 本当にゴールデンが欲しいのですか?

□ ゴールデンの遺伝性疾患

□ 良いブリーダーを選ぶ

□ 大きくなった僕たちもいいもんだよ

□ 最後に
僕たち犬を飼う準備はできていますか?
僕たちに以下の事を10年〜15年、ずっと与え続けてくれますか?

・健康管理(ワクチン、フィラリア予防、病気の時の医療など。)
・正しい食事管理
・安全で快適な飼育場所、十分なスペース
・毎日の運動
・必要なしつけ
・定期的なグルーミング
・愛情

もし、これらの事に責任が持てないなら、犬(ゴールデンだけでなく)を飼うことは見合わせてね。
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本当にゴールデンが欲しいのですか?
僕たちゴールデンは人気があるけど、誰にでも向いているってわけじゃないんだ。僕たちは本来作業犬だから、活動的だよ。(大人しくなんかないよ。特に子犬はね。大人しかったら病気なのかもね)物をくわえるのが大好きだから、何でもくわえて持ってっちゃうよ。だって僕らはレトリバーなんだもん。それが絶対嫌なら僕たちを飼うのはやめたほうがいいね。

水遊び大好き、泥遊び大好き、穴掘り大好き。でもたっぷり運動させてくれて、たっぷりかまってくれて、ちゃんとトレーニングしてくれたら僕たちは最高のパートナーさ!

僕たちは体は大きいけど、とにかく人が好き。いつも人と一緒にいたいんだ。人に注意を払っていてほしいんだ。一日の大半を一人ぼっちにされるなんて耐えられないよ。鎖で庭に繋がれるなんて、絶対嫌だよ。そんなふうにして飼うなら、お願いだから、縫いぐるみで我慢しておいてくれる?ちっともそばにいてくれないのに、「言うこときかない」「性格が悪い」「馬鹿」とか言われたって、そりゃあないよ。

それから、僕らはたくさん毛が抜けるよ。掃除とか手入れとか結構手間がかかるのさ。

ねえ、どうして僕たちゴールデンが欲しいの?僕たちに何を期待し、どんな事をしたいと思っているのかな?「見た目がかっこいい」とか「盲導犬のように大人しい」とか、そんな理由なら考え直してね。
もう一度言うよ。僕たちゴールデンは大型の作業犬で、活発で、人といつも一緒にいたくて、毛は抜けるし、しつけもしないといけないし、手間のかかる犬なんだ。子供が1人増えるようなものかもね。言っておくけど、番犬をする気なんてないよ。

本当に欲しいの?家族みんなで良く話し合って慎重に決めてね。
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ゴールデンの遺伝性疾患
僕たち純血種(ゴールデンだけじゃないよ)には、残念なことにその犬種に出やすい遺伝的な病気ってのがあるんだ。これらはね、いろんな遺伝子が複雑に関係しているから、そう簡単には撲滅できないらしい。今海外では遺伝子レベルの研究がだいぶ進んでいるんだけどね。だから、とっても健全な親から生まれた場合でも、絶対大丈夫とは言えないんだよ。でも確率は低くなるけどね。

こんな病気を持った犬は絶対飼いたくない!って思うなら、ゴールデンの子犬を迎えるのはやめたほうがいいよ。これは僕たちゴールデン全体が抱えているリスクなんだ。だから100%保証はありえないことを忘れないで。

でも、なるべくリスクを減らそうと努力しているブリーダーを選ぶことが僕たちの明るい未来のために大事なんだよ。

僕たちに多い遺伝性疾患は:

1)股関節形成不全
これは骨盤と大腿骨の噛み合わせである股関節が、正常な構造に発育しないで、そのために関節に異常が生じて、重症の場合、痛みや歩行困難を呈して、手術が必要となることもあるけれど軽度の場合だと見た目ではわからないことが多いです。

2)眼の病気
若年性の白内障、中心性進行性網膜萎縮が、ゴールデンの遺伝性眼疾患として存在します。

3)心臓疾患
SAS(大動脈弁下狭窄)という病気がゴールデンの遺伝性心疾患として存在します。無症状だけれども突然死亡するというケースもあります。


他にもいろいろあるけれど、この3つがゴールデンの3大遺伝性疾患と言われているんだよ。詳しくはGRCJが提供している小冊子類を読んでみてね。

マーシャ・シュレアーの「ゴールデンレトリーバー」にもすっごく詳しく書いてあるよ。
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良いブリーダーを選ぶ
なるべくリスクの少ない、ゴールデンらしい健康な犬を手に入れるには、どこから買えばいいかわかる?

残念なことに僕たちは人気が出たから、お金儲けのためや、興味本位でどんどん増やされちゃったんだ。僕たちゴールデンという犬種もイギリスの貴族が趣味で作り出し、その後も、僕たちに魅せられた人達が努力を重ねて、保護し向上させてきてくれたんだよね。僕たちは経済動物じゃないし、犬のブリーディングは誰にでもできるけど、ちゃんとしたやり方でやるのはそう簡単なことじゃないんだ。日本では商品として売り買いされるのが普通らしいんだけど、日本だけなんだよね、それが当たり前なのって。

そのために、遺伝性疾患を持った仲間もすごく増えたし、いい飼い主に恵まれない仲間もたくさんいるみたい。子犬を生産するために大きな繁殖場で悲しい生活している仲間もいるんだよ。どうか僕たちゴールデンを心から愛していて、真剣に努力しているブリーダーさんから僕たちを求めてね。そうすれば、無責任なブリーディングも減っていくからさ。

それに、そういうブリーダーさんから飼うと、親切丁寧にアフターケアもしてくれるし、いつでも心強いアドバイザーになってくれるよ。

良いブリーダーとは:

1)利益目的ではなく、興味本位でもなく、その犬種を愛し、犬種について良く勉強し、犬種向上のために、高い目的と理念を持って、自分が責任を持てるだけの必要最低限のブリーディングをしています。

2)スタンダードにそった、心身共に健全で健康な犬だけをブリーディングに用います。見た目が正常でも、遺伝性疾患の検査を行い、その証明書や診断書をいつでも提示できます。

3)子犬の買い手は細心の注意を払って選び、譲渡の際には様々な条件を文書で明確に書いた契約書を取り交わします。(GRCJはこの契約書の用紙も提供しています)

遺伝性疾患が発見された時のこと、万一飼えなくなった時のこと、無断転売の禁止、ブリーディングに関する条件(ブリーディングは誰にでもできるものじゃないよ、どんな犬でもブリーディングに向くわけじゃないよ、だからペットとして譲る時はブリーディングしない約束で譲るほうが安心)とかをしっかり取り決めておきます。当然、ペットショップに卸したりはしません。本人同士で直接やりとりします。

4)親犬も子犬も、良い環境で十分な世話がされていて、子犬は十分に社会化されているはずです。

5)買い手のどんな質問にも喜んで誠実に答えてくれます。逆に買い手にもたくさん質問します。やたら自分の犬を誇大に自慢したり、子犬はみんなショータイプとか、ハイクオリティだとか、全く健全(子犬のうちに誰がわかりますか?)などと言ったりして、高い値段を提示したりはしませんし、親犬の長所・欠点、子犬のリスクなども誠実に話してくれるはずです。


こういうブリーダーはまだそれほど多くないかもしれないね。GRCJの中には誠実な気持ちで頑張っているブリーダーも何人かいるから、紹介もできるけど、子犬がいつでもいるわけじゃないよ。いいブリーダーさんに出会ったなら、とにかく辛抱強く待ってよ。待っている間にいろいろ勉強しておいてよ。何年も待たせるわけじゃないからさ。品物だって衝動買いすると後で後悔すること多いでしょ。ましてや新しい家族を選ぶんだもの!
たかだか何ヵ月、なんで待てないの?待って損することは何もないよ!
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大きくなった僕たちもいいもんだよ
犬を買うなら子犬から、って決まりはないよね。特に、小さいお子さんがたくさんいて十分にしつけに取り組む時間がないなら、基本的しつけの入った、少し大きくなったパピーや成犬は、お勧めだよ。時々ブリーダーは、将来のブリーディング用として 残しておいた子が、思った通りのクオリティにならなかった時、そういう子を家庭犬として譲る時があるし、(ブリーディングに向かなかったからといっても、家庭犬としては十分なクオリティのはずだよ。真剣なブリーダーというのは、できる限りの最高クオリティの子だけをブリーディングに使うべきだと思っているし、そうでなければ、素晴らしい家庭にペットとして譲ることがその子にとっていい事だと思ってます。)また家庭の事情でどうしても手放さなくてはいけないという時もあるんだよ。GRCJでは時々そんな子の里親の斡旋もしています。

大きくなった子を迎えて、最高にハッピーに暮らしているGRCJの仲間も一杯いるよ。

また、不幸な境遇からレスキューされた子の里親を探す時もあります。そういう子は 一般家庭で普通に飼われていた子と比べると、しつけの面でちょっと問題があったりするかもしれません。でもしっかり愛情を注いでくれれば、きっと素敵なパートナーになれます。僕たちゴールデンは人間が大好きだから、新しいご主人様にもあっと言う間に馴染んじゃうことが多いよ。まるで何年も前からそこで暮らしていたかのように。

本当は、捨てられる仲間がいなくなるといいのだけどね。そのためにも責任感のある真剣なブリーダーが増えて、無責任なブリーディングや売買が減るといいなあ。
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最後に
GRCJってクラブには「ゴールデン馬鹿」がいっぱいいます。
ゴールデン以外の犬を飼っている人も多いけど、仲間になって一緒に勉強したり、遊んだりしませんか?

お気軽に資料請求してくださいね!
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