Q:ゴールデンはどれくらい毛が抜けますか?
A:ゴールデンはたくさん毛が抜けます。彼らは毛量も多いし飾り毛もありますから、家の中にたくさんの毛を落とすでしょう。これはある程度はブラッシングなどで減らすことができますが、家の中に毛が落ちることに我慢できないような人なら、ゴールデンは良い選択ではありません。
Q:ゴールデンは子供たちとうまくやっていけますか?
A:ほとんどのゴールデンは人間の子供ととてもうまくやっていけます。特に、子犬の時から、マナーの良い子供と触れ合ってきた犬はそうです。しかしゴールデンは体が大きく、嬉しくって、子供の顔を舐めようとして飛びついて、倒してしまうこともあるかもしれませんし、尻尾で叩いてしまうかもしれません。ですから誰も見ていない所で、とても幼い子供と犬だけにしないでください。悪気はなくてもちょっとした事で犬が子供を怪我させてしまうこともありますし、逆に幼い子供が指を犬の眼や耳に突っ込もうとしたり、尻尾を引っ張ったりするかもしれません。
Q:運動はどれくらい必要ですか?
A:ゴールデンはスポーティングドッグですから充分な運動が必要です。成犬になったら、定期的に活発に運動させることにより良い状態を維持することができます。普通の運動(散歩)に加えて、物を投げて取ってこさせることや、他の犬と遊ぶこと、海岸を走ることなども取り入れると良いでしょう。
18ヶ月未満のパピーの運動については注意する必要があります。運動は必要ですが、決して強制的な運動や長時間の運動をさせてはいけません。体が成熟していないパピーを長時間のジョギングに付き合わせたり、バイクで引き運動をしたりしてはいけません。そのような事をすると関節を痛めます。
Q:水泳についてはどうですか?
A:ほとんどのゴールデンは水泳が好きです。そして水泳は若い犬にとってもとても良い運動です。初めて水のある場所に連れていったなら、自分から水に入っていくようにさせましょう。もし水の中に入るのをためらっているようなら、あなたが先に水に入って泳いでみせて、犬を励ましてください。そして自分から入るのを待ちましょう。幼いパピーは入ろうとしないかもしれませんが、しかし2、3ヶ月後には自分で入っていくかもしれません。これは普通のことです。怖がる犬を無理に水の中に投げ入れるのはよくありません。泳ぐのが大好きな年長の犬を一緒に連れていって、若い犬に泳ぐ事を教えさせるのは最良の方法です。おもちゃ等を水の中に投げて、水に入らせることもできるかもしれませんが、もし犬が取りに行かなかったらあなたが取りに行かなくてはいけないことも覚悟しておいてください。
もし自宅にプールがあるなら、犬を泳がせたなら、犬の毛を取り除くためにこまめにプールの掃除をしなくてはいけません。また、犬が自分でプールから上がることができるかを確認しておいてください。プールに出入りできる場所に犬だけを放っておくのは良くありません。
Q:ゴールデンは良く吠えますか?
A:いいえ、普通はあまり吠えません。しかし放っておかれて退屈すると、吠えるかもしれません。
Q:暑さ対策はどのようにすればいいですか?
A:日陰にいつでも入ることができ、風通しが良く、水もある場所なら、夏でもゴールデンはうまくやっていけます。日中の暑い時間帯に運動に連れていくのは良くありません。
Q:ゴールデンは訓練が得意な犬ですよね?
A:ゴールデンは一般的に、飼い主を喜ばせるのに熱心な犬です。それゆえ、訓練も入りやすく、競技会でも活躍することができるでしょう。すべてのゴールデンが競技会で良い成績を上げているというわけではありませんが、しかし競技会に行くとたくさんのゴールデンを見ることができます。もちろんそのためには普段から犬にたくさんの関心を払い、良い関係を作り、トレーニングを根気良く続ける必要があります。
Q:ペットとしては、牡と牝とどちらが良いですか?
A:外見上の違いは、個人の好みの問題にしかならないでしょう。多くの人は牡は牝と比べて、より「テディベアのようにムクムクしている」と感じています。性格はどちらも攻撃的ではないはずです。牝は発情の前と発情中は性格が変化することもあります。多くの場合、よりベタベタ人にくっつくようになるようです。この期間中は、寄って来て匂いをかぐ牡犬に対して嫌がる牝もいれば、牡に興味を示す牝もいます。
去勢されていない牡がもう一頭の去勢されていない牡と一緒にいて、発情の来た牝犬がいるなら、その牡同士は喧嘩をするかもしれません。しかし去勢された牡と避妊された牝は、そのサイズと個性の違いがあるだけで、後は差がありません。どちらも子供に対して優しいです。
あなたが望むような性格の犬を得るためには、求めようとしている子犬の両親犬について詳しく聞いたり、できれば実際に会ってみるのが一番です。パピーの優位性、独立心の強さ、才能などを予測するための性格テストがあります。これらについてはブリーダーに尋ねてみてください。言うまでもなく、子犬の正しい社会化と一般的なオビディエンストレーニングは不可欠です。
Q:子犬を求める時、考慮すべき遺伝性疾患は何ですか?
A:ゴールデンの「3大遺伝性疾患」と言われるのが、股関節形成不全、眼の病気、SAS(大動脈弁下狭窄)です。少なくともこの3つについて検査し、証明書や診断書を持っている犬から生まれた子犬を求めるのが望ましいでしょう。
また、ブリーダーは、てんかんやアレルギーなどその他の遺伝性と思われる疾患についても考慮しているべきです。
日本においてはまだ、公的な診断書を取得するのが難しい事も多いですが、少なくとも股関節の証明については、日本からもOFA等の海外登録機関にレントゲンを送ることはそう難しいことではなく、実際送っているブリーダーも最近は多いですから、きちんと証明を確認しましょう。口頭だけでの「大丈夫です」はあまり信用できないと思われます。
Q:なぜ同じゴールデンでも見た目に差があるのですか?
A:ゴールデンは「中庸」なサイズの犬です。スタンダードでは体高は牡が58.4〜61センチ、牝は54.6〜57センチが望ましいサイズとされています。ですから、このサイズの範囲内であっても、小さ目の牝(例えば体高54センチで体重が25キロ)と大き目の牡(例えば体高61センチで体重が40キロ)では大きな違いがあると言えます。さらに、コートの質や色は血統によってその「タイプ」がありますから、ゴールデンの外見にはかなり個体差があるのです。
また長年に渡って、ブリーダー達はそれぞれ違った部分に重きをおいてブリーディングしてきました。ショーのための外観を重視してブリーディングしている人もいます。大きくて毛量の多いゴールデンがショーリンクで目立ち、勝ったりすると、そのようなブリーダーはそのような特質を重視してブリーディングするかもしれません。また、フィールドでの作業能力に重点を置いてブリーディングする人もいます。そのような人は小柄でフィールドで軽快に素早く動く犬を好み、そのような犬をブリーディングするかもしれません。他にもいろいろなタイプがあります。
しかしゴールデンは万能なタイプであるべきですから、部分的な特質だけを重視してブリーディングすることは本来望ましいことではありません。
また、タイプや特質などはおかまいなしに、安易にブリーディングされたゴールデンも多いですから、今日同じゴールデンと言えどもかなり外観や性質、能力にばらつきがあり、本来のゴールデンのあるべき姿からかけ離れてしまっている犬が多いのも
残念な事実です。
Q:ゴールデンはどれくらいで成熟しますか?
A:肉体的には、だいたい2才で成熟すると言えます。精神的には、個体差がありますが、だいたい3才以前ということはないでしょう。肉体的に2才で成熟すると言っても、それ以降でもまだ変化することがあるかもしれません。ゴールデンは本来、遊び好きで、陽気で前向きな犬だということを忘れないでください。ですから大人になったからといってそれら天性の性質がなくなるということはほとんどありません。
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